1つ目は飼料です。ビールのしぼり粕(大麦)を中心に、とうもろこし、大麦、小麦、大豆粕、きなこ、アルファルファ(ビタミンA)、海草粉末、粉スミ、天然カルシウム等12種類の単味飼料を毎日2時間かけて朝夕2回ブレンドしています。理由は、飼料の中に防腐剤、抗生物質を入れたくないのと、飼料の割合を固定化して脂の味を変えたくないからです。 しもふりの量は牛の能力ですが、肉のおいしさは脂の味です。脂の味は飼料の内容で決まります。しもふりの量はかわっても肉の味は一定にしたいのです。
2つ目は水です。当牧場の水は自然のわき水をポンプアップして牛に与えています。水道水ではカルキ臭を嫌って、敏感な牛達がたくさん飲んでくれません。10年前に2000頭の牛飼いができる大地をさがして、水、空気を求めてこの地にやってきました。ここが3回目の移転です。
3つ目は人間です。牛を育てるのは人間です。いい牛を育てるのは人が育たなくてはいけません。今私達のチームワークは素晴らしいです。1つの目標に向かって全員が同じ方向を向いています。 牛の能力を引き出せる環境があってこそ、おいしい牛肉の生産ができるのだと思っています。
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